御嶽海が初金星でたっぷり懸賞ゲット「めっちゃうれしい」

 「大相撲初場所・2日目」(9日、両国国技館)

 西前頭筆頭の御嶽海は横綱日馬富士を寄り切って初金星を挙げた。初日の大関豪栄道に続く撃破。3日目は横綱白鵬相手に3日連続の殊勲を狙う。白鵬は宝富士を寄り切り、横綱鶴竜は行司差し違えの冷や汗星で連勝。大関陣は照ノ富士が高安に屈し連敗、琴奨菊は隠岐の海に敗れ初黒星を喫した。

 今年初めて館内に座布団が乱舞した。結びの一番、御嶽海が通算7度目の挑戦で横綱を初撃破。「テレビで見ていた(光景)。めっちゃうれしいです」と、喜びをかみしめた。

 長野県出身では55年初場所初日、横綱栃錦を破った大昇以来、62年ぶり金星。動きの速い日馬富士に食らいついた。右下手をねじ込むと、上手投げにも出足鋭く体を寄せ、最後は相手を観念させた。

 「思い切っていった。すごい回られたけど崩されないように体を寄せて、それしかなかった」と興奮を隠さない。初日の大関豪栄道に続く大物食いは著しい成長の証し。八角理事長(元横綱北勝海)は「腰のぶつけ方、圧力が付いてきたということ。楽しみだね」と目を細めた。

 ホープは勝因について「気持ち」と即答した。昨年は所要10場所のスピードで三役に昇進。小結だった先場所は6勝9敗で平幕に陥落したが、上位の力を経験したことが糧になっている。

 「(昨年は)回りが見えていなかった。圧倒されただけだった。今は場慣れもしたし、声援も聞こえる。横綱、大関にどういうふうに勝って負けたか見えてきた」と実感する。自身最多30本の懸賞金の使い道を問われると「親にちょっとあげようかな」と笑顔。御嶽海旋風は3日目、白鵬に挑む。殊勲3連発に期待大だ。

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