桜美林大・佐々木8回1死までノーノー&本塁打 ロッテのドラ1右腕、4強進出

環太平洋大相手に力投する桜美林・佐々木=神宮球場
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 「明治神宮野球大会・大学の部・2回戦、環太平洋大1-7桜美林大」(14日、神宮球場)

 ロッテからドラフト1位指名を受けた桜美林大・佐々木千隼投手(4年・日野)が、環太平洋大戦に先発。八回1死まで無安打無得点の快投を演じ、打席は右中間にダメ押しソロをたたき込んだ。

 小雨が降りしきる悪コンディションの中でも、立ち上がりから力強いストレートを主体に、凡打の山を積み重ねた佐々木。味方が四回に3点を先制して以降はリリースポイントだけに力を入れ、相手打線をまったく寄せ付けなかった。

 史上5人目となる快挙まであとアウト5つと迫った八回1死。代打・三木俊外野手(1年・明石商)に、浮いたストレートを捉えられ、右翼線二塁打を浴び初安打を許した。続く和田洸輝投手(4年・久御山)に右中間適時三塁打を浴び、完封もついえた佐々木。「いつかは打たれるだろうと思いながら投げていたので。そう簡単にはできないですね」と試合後は苦笑いしていた。

 リーグ戦ではDH制があるため普段は打席に立たないが、高校通算33本塁打の実績を証明するように八回、ダメ押しのソロを右中間席へたたき込んだ。佐々木によれば、公式戦では大学初の本塁打。「狙っている球がきたので当たってくれと思ったら当たった」と謙虚に振り返った。六回に右前打で出塁した場面では、次打者の中前打で一塁から一気に三塁を狙って憤死するなど、全力プレーに神宮の客席も沸いた。

 第43回大会の富士大・多和田真三郎投手(現・西武)が達成して以来、史上5人目の快挙は逃したものの、ドラ1右腕が8回2安打1失点、11奪三振でチームを4強進出へと導いた。

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