侍・野村、3発被弾で国際試合のパワー痛感 先発で勝利投手も
「侍ジャパン強化試合、メキシコ4-11日本」(11日、東京ドーム)
日本の先発・野村祐輔投手(広島)が、4回を5安打3失点で勝利投手になった。2点リードの四回、1イニング2本塁打を浴びて降板。だが、チームが五回に2点を勝ち越し、野村に白星が付いた。
「しっかり打たれたな、という感じです。狙ったところに投げても、パワーでホームランにされた。スイングが強かったですね」
二回、4番のアマダーに高く浮いたチェンジアップを左翼席に運ばれた。さらに2点リードの四回。ペーニャに内角低めのスライダーを右翼席まで飛ばされると、2死からベルドゥーゴにカットボールを狙われた。いずれも早いカウントの勝負球。国際大会で中軸のパワーを痛感した。
今季は16勝を挙げ、最多勝を獲得。通算152回2/3を投げて、打たれた本塁打は11本だけだったが、メキシコの長打攻勢にさらされ「特に3本目は2死から打たれてしまい、もったいなかった」と悔しがった。
それでも、WBC球で好感触を得ているツーシームは効果的で、右打者の内角を突きバットを折るなどした。試合後は「ツーシームはよかったので、収穫はあった」と手応えも口にした。
権藤投手コーチは「甘い球もあったが、厳しい球もあった。うまく打たれたところもある。大事なところで打たれたら負ける。きょうはいい試合になった」と収穫を強調した。