筒香、沈黙破る適時打 2冠打者の面目躍如

 「侍ジャパン強化試合、日本3-7メキシコ」(10日、東京ドーム)

 日本屈指の大砲が、意地の一撃を見舞った。1点を追う五回。2死一塁から筒香が放った打球は伸び、中堅フェンス最上部を直撃。チーム初安打が、同点の適時二塁打になった。「久しぶりの実戦だったが、思ったよりもボールが見えていたかな」。試合後、通路に立ち止まり、静かな口調で振り返った。

 来春のWBCを見据える強化試合。「結果にこだわる」と臨んだ。DeNAで指定席の4番ではなく「5番・左翼」での先発となったが「日本代表のために全力で頑張るだけ」と任務を遂行。小久保監督が「筒香の後ろの打者が鍵」と話すほど信頼を置かれる大砲が、その期待に応えてみせた。

 本塁打、打点の2冠を引っ提げての国際試合。試合前「能力の高い選手が周りにいるので、4番へのこだわりはそんなにない」とし「周りから信頼される打者が4番」と言い切っていた。結果を重ね続ければ、WBCでの4番も見えてくる。この日放った、力強い打球が、その第一歩となる。

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