巨人・坂本、猛打賞 首位打者は譲らない!広島・鈴木と9厘差

 「巨人6-4ヤクルト」(16日、東京ドーム)

 タイトル奪取へラストスパートを仕掛けた。巨人・坂本が3日の中日戦以来、今季12度目の猛打賞となる3安打。リーグトップの打率は・349に上昇した。チームの勝利に貢献し、「一打席一打席、状況に応じてやれている」と笑みがにじんだ。

 穴が見つからない。一回無死一、三塁では詰まりながらも左前適時打。五回は初球の外角スライダーを難なくはじき返して左前打。六回は2死からしぶとく右前打を放った。満身創痍(そうい)の体にムチを打っての猛打賞。八回は代打を送られてお役御免となったが、打率リーグ2位の広島・鈴木とは9厘差のままだ。

 この日で通算1393安打。同じプロ10年目で、OBの松井秀喜氏が巨人時代に放った安打数を超えた。だが、背番号6は記録に興味を示すことなく「もっともっと高いレベルを目指して、一日一日という感じですね」。17日のヤクルト戦に勝てば、CS進出が決まる。優勝は逃したが、ここから“主役”の座に躍り出る。

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