尽誠学園 名門復活へ!逆転で2年ぶり4強入り

 「高校野球香川大会・準々決勝、尽誠学園7-4小豆島」(21日、レクザムスタジアム)

 尽誠学園が今春センバツ出場の小豆島を下し、2年ぶりの4強進出を決めた。エース左腕・渡辺悠投手(3年)が粘り強い投球で8回4失点。打っては六回に勝利を決定づける2ランを放った。小豆島はエース・長谷川大矩投手(3年)が中盤につかまり、春夏連続の甲子園出場は夢と消えた。大手前高松は観音寺一に競り勝った。

 初球を狙っていた。3-2の六回。1点を追加し、なおも1死三塁の好機。それまで2打席2三振だった尽誠学園のエースで7番の渡辺は「打ててないから、ここはスクイズかも」と予測しながら打席に入ったという。

 「でも打つ自信があった。スクイズのサインが出る前に打ってやろうと思った」。甘いスライダーを完璧に捉えた打球は右翼芝生席へ。自身の高校初アーチが、4強進出を決定づける貴重な一撃となった。

 今春センバツ出場の小豆島・長谷川との投げ合い。序盤に2点を失ったが「絶対に逆転してくれると信じて」粘り強く左腕を振った。自ら放った2ランのあとは「楽に投げられた」。8回6安打4失点、122球の熱投で勝利を呼び込んだ。

 かつて甲子園で2度のベスト4を誇る強豪も、07年夏を最後に聖地から遠ざかる。復活を目指し、98、99年にチームを甲子園に導いた松井義輝監督が一昨年秋に復帰。名門の輝きを取り戻そうとチームを鍛えてきた。

 この日、打線は10安打を放ち、八回のスクイズを含め6犠打を決めた。全盛時のような大技あり小技ありの“尽誠野球”で目指すは9年ぶりの甲子園。投打の活躍で強敵を退けた渡辺は「残り2つで目標の場所に行ける。しっかり戦いたい」と4強の舞台へ気合を入れ直した。

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