大阪桐蔭2度目V 大阪決戦制した!西島「思いをぶつけた」史上初の決勝戦代打弾

 「選抜高校野球・決勝、大阪桐蔭8-3履正社」(1日、甲子園球場)

 史上初となった大阪勢同士の決勝は、大阪桐蔭が履正社を振り切り、12年以来2度目の優勝を果たした。3点リードを追いつかれた直後の九回、代打・西島一波捕手(3年)が勝ち越し2ラン。決勝では史上初となる代打本塁打で試合を決めた。藤原恭大外野手(2年)も先頭打者弾を含む2本塁打を放つなど、一発攻勢でライバルを下した。履正社は2度目の決勝でも、春夏通じて初優勝を逃した。

 甲子園のマウンドに歓喜の輪が広がる。青空の下に笑顔が映え、涙が輝いた。スター選手はいない。主力をケガで欠いた。それでも心と心のつながりが生んだ無形の結束力。大阪桐蔭が全員野球で頂点に駆け上がった。

 八回に3点リードを追い付かれた。球場のムードは一変。流れを失ったように見えた。直後の九回1死二塁。背番号18の代打・西島が試合を決めた。

 「いつでも来い、と準備していた。1打席にかける思いをぶつけた」。直球を捉えると、高く舞い上がった飛球が左翼フェンスを越えた。公式戦初本塁打が大会史上初となる決勝戦での代打本塁打。三塁ベンチ前では西谷浩一監督(47)と抱き合った。優勝決定後は涙が止まらなかった。

 和歌山県出身。地元の名門・箕島に進学する選択肢もあったが、「大阪桐蔭でできなかったら、それまで」と県外への進学を決断。覚悟を決めて強豪の門をたたいた男は、大一番でも勝負強かった。

 12年以来の日本一。平たんな道のりではなかった。2月下旬。正捕手で副主将の岩本久重(3年)が左手を骨折し、最終の選手変更でベンチを外れた。岩本が記録員となることが決まった直後のミーティング。福井章吾主将(3年)は選手の前で涙を流して訴えた。

 「岩本のために頑張ろう」

 西谷監督はそれまではまとまりを感じず、物足りない部分もあったが、岩本の離脱が結束へとつながった。

 岩本は大会中、深夜まで相手の映像を分析。決勝前日の3月31日も午前3時まで4時間もかけて履正社をチェックした。その姿勢を知る選手は、岩本が作ったデータを信じて全5試合を戦い抜いた。

 昨秋の大阪大会準決勝で敗れた履正社にリベンを果たし、「(ベンチ入り)18人の力だけじゃ勝てない」と西島。部訓は「一球同心」。心を一つにして戦う大阪桐蔭野球が、最高の形となって結実した。

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