楽天・茂木、新人王へ6度目猛打賞

 「交流戦、DeNA3-5楽天」(19日、横浜スタジアム)

 ルーキーの連日の活躍で、交流戦は3連勝フィニッシュだ。楽天のドラフト3位・茂木(早大)は、6度目の猛打賞で白星に力を添えた。前日にプロ初アーチを放った同1位・オコエ(関東第一)に続き、若いパワーが上昇気流に押し上げた。

 3安打はいずれも初球打ち。「チャンスのときこそ初球の入りが甘くなると思った」。特に会心の一打は2点ビハインドの五回。無死二塁からフォークを左前に流し打つ適時打。その後の4番ウィーラーの推定150メートルの逆転弾を呼んだ。

 開幕から遊撃の定位置をつかみ、65試合に出場する茂木。見えない疲労は蓄積し、腰の張りで16日の巨人戦を欠場した。それでも「疲れがないと言ったらうそになるけど、試合に出たいという気持ちの方が強い」と、タフなメンタルで勝利に貢献した。

 現在、新人王レースの先頭を突っ走る。野手が新人王を獲得すれば、パ・リーグでは98年の小関(西武)以来18年ぶり、今世紀初の快挙となる。また、この日は父の日。父・龍夫さんへの最高の贈り物となった。

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