工藤ソフト、大谷攻略へ福田&カニ起用

 ソフトバンク打線が、日本ハム・大谷攻略の鉄則である速攻で活路を開く。工藤監督は3月31日、初回に3点を奪った今春のオープン戦同様、試合序盤の隙につけ込む構えを見せた。先発オーダーには、その試合で安打を見舞った福田、カニザレスを組み込む。

 「(以前に)抑えられたから(次回も)抑えられるわけじゃないし、打てたからと言って打てる保証はない」。悲観も楽観もしない工藤監督の言葉は、禅問答の響きを帯びる。もっとも、投手目線で直近の対戦からくる心理的な影響は否定しない。

 「別物ではない。相手の頭に残っているはず」。確信に満ちた言葉と口調。鷹将は大谷の動揺を誘うかのように断言した。

 25日の開幕戦でもロッテが初回に3点を奪い、逃げ切り勝ちを収めた。昨季、パ5球団の中で唯一、大谷に勝ち越し、対戦防御率6・58と打ち込んだ強力ソフトバンク打線が、地方の鬼を序盤で打ち崩す。

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