巨人強打復活へ!ミスター&ゴジラ効果

 「巨人紅白戦、紅組7-2白組」(14日、宮崎)

 巨人・高橋由伸監督(40)が、宮崎キャンプを打ち上げ、強打復活への手応えを口にした。締めくくりに行われた紅白戦では坂本がチーム実戦1号を放つなど、野手陣が奮起。「秋からバッターが取り組んできた成果が見えつつある」と、うなずいた。

 美しい放物線だった。三回、白組の3番・坂本が左翼席へ特大2ラン。「自分が描いていた打撃フォームを内田打撃コーチ、松井さん(臨時コーチ)と話してやってきた。結果に出て、ホッとした」。軸足に重心をためる打撃フォームが徐々に浸透。昨季は不振に苦しんだ主将に、希望の光が差し込んだ。

 紅白戦前の練習で、長嶋茂雄終身名誉監督から指導を受けた村田も2安打3打点。2年目の岡本やドラフト2位・重信(早大)も安打を放ち、若手からベテランまで競うように存在感を発揮した。

 ミスター&ゴジラ効果も加わり、宮崎キャンプの紅白戦2試合は打線が活発。2日間の視察を終えた長嶋終身名誉監督も「若い監督のもと、思う存分、練習できている」と、満足げに帰京した。

 15日からは2次キャンプ地の沖縄へ移動する。指揮官は宮崎キャンプの点数やMVPの話題を笑顔で封印。「私の点数が良くても意味がない。チームが結果として勝ってくれたらいい」と、言葉に力を込めた。

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