オリックス金子 2軍マウンド改善要求
オリックス・金子千尋投手(32)が14日、ほっと神戸内で契約更改交渉に臨み、現状維持の5億円プラス出来高払いでサインした。年俸5億円は現時点で野手を含めて、日本選手最高年俸となった。
昨年オフに4年総額20億円の大型契約でFA残留しながら右肘手術の影響などもあり、16試合で7勝6敗の成績に終わった。責任を感じ、交渉の冒頭で自ら「期待に応えられなくて申し訳なかったです」と謝罪したという。
来季に向けて「1年間1軍で投げ抜く。11月まで投げる。そうすれば結果は付いてくる」とフルシーズンの活躍を誓った。今年はオープン戦の登板はゼロ。来季はシーズン前からしっかり投げられる姿を見せて、周囲を安心させるつもりだ。
後輩たちのためにひと肌脱いだ。2軍で調整した経験から「1軍のマウンドと硬さに差がありすぎる」と改善を申し入れた。これに対して横田球団副本部長は、1、2軍マウンドの土質が違うことから全面改善は難しいとしながらも、極力京セラの硬さに近づけるとともに「ブルペンの1レーンを(京セラと同じ)赤土に変えることは可能」と検討を約束した。
すべてはチームが強くなるため。「オリックスで優勝したい。そのために残った。やってやるぞという気持ちです」と闘志をみなぎらせた。