ヤクルト杉浦、大役果たす今季初星

 「ヤクルト6‐2中日」(28日、神宮球場)

 暗闇を抜けた先で託された大役。「最高です。大事な試合で勝ててホッとしています」とヤクルト杉浦。5回2/3を2失点に抑える粘投で今季初勝利を挙げ、14年ぶりVへ王手を掛けた。

 「周りの状況は違うけど、自分のやることは変わらない」と平常心で臨んだ一戦。三回までは中日打線を完璧に抑え、味方打線の爆発を呼び込んだ。

 今季は開幕ローテに名を連ねるも、右肘の故障などで4月に戦線離脱。21日の阪神戦(甲子園)で約5カ月ぶりの登板を飾ったばかりだ。「先の見えないリハビリは本当につらかった」という。

 それでも「チームが優勝争いをして、こういう試合で投げさせてもらって感謝している」と笑顔。価値ある勝利で、CSでの先発起用も有力となった。

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