中日・小笠原引退へ…さすがの代打V打

 「中日3-2ヤクルト」(12日、ナゴヤドーム)

 あふれんばかりの期待を19年間培った魂と技で応える。同点の六回2死満塁で中日の代打・小笠原が決勝の右前打。「やみくもでなく一発で仕留めようと思った。うまく捉えられた」。いつまでも鳴りやまない小笠原コール。ただ、この最高の景色も今季で見納めになる。

 孤高のサムライがバットを置く。来週、引退会見を開く。本人が正式に口を開くのはその場になる。この日も来季の去就について「これからもしっかりと準備することに集中したい」としか話さなかった。

 2014年に巨人からFAで中日に移籍。昨年は主に代打として打率・301、1本塁打、18打点。切り札としての地位を確固たるものにした。今年も4月5日の広島戦(ナゴヤドーム)で延長十二回にサヨナラ打。ただ7月6日に2軍落ち。同28日に再び1軍に昇格したが、わずか2試合で再び2軍へ。若返りを図るチームの中で、自ら身を引く形となった。

 これまで首位打者2回、最多安打2回、本塁打王1回、打点王1回に輝いた。球団は野球に取り組む姿勢や打撃理論を高く評価しており、2軍監督や打撃コーチとしてのオファーを出すとみられる。お立ち台では「何度聞いても良いものです」と笑顔をみせた小笠原。残り13試合。最後の一瞬まで、その情熱がやむことはない。

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