村田逆転弾!巨人1万試合飾る連発ショー

 「ヤクルト5-6巨人」(5日、神宮)

 スラッガーの本領発揮だ。巨人・村田が今季初の1試合2発を放ち、逆転劇を演出。首位をキープした。球団として10000試合目となるメモリアルゲームで勝利に貢献し、ヒーローは「伝統ある球団の節目の試合で、打てて良かった」と満面の笑みを浮かべた。

 値千金の一発だった。1点を追う七回、1死一塁。ロマンの投じたスライダーに泳がされながらも、うまく芯で捉えた。打球は風にも乗り、左翼席最前列へ飛び込む8号2ラン。ひと振りで形勢をひっくり返し「それがホームランの魅力ですから」と、胸を張った。

 不振に苦しんできた男が、今度こそ覚醒の予感だ。この夜は、五回の第3打席でも右中間へ7号ソロ。難敵の小川を沈める効果的な一撃だった。13年シーズンは7、8月の月間打率がいずれも4割超をマークした“夏男”。大粒の汗を拭いながら「夏は得意な季節。いい打撃が続いているし、継続したい」と自信をのぞかせた。

 首位攻防3連戦で、しっかりカード勝ち越し。燕軍団を3位に蹴落とした。原監督は「チームにとって大事な時期。10000という節目の試合で勝てたのは大きいよ」と満足げ。優勝争いに影響を与える夏場を迎え、王者が底力を発揮してきた。

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