九産大0封リレーで東海大下す
「全日本大学野球選手権・2回戦、九州産業大4-0東海大」(9日、東京ド)
1回戦4試合と2回戦2試合が行われた。九産大は4投手による継投で、前年王者・東海大を完封。2年連続の8強進出を決めた。初出場の皇学館大は濱岡健士投手(4年・三重)が福井工大を完封し初勝利。他では東亜大が愛知学院大を逆転で下し、8強へ駒を進めた。
16奪三振のエース・高良だけではなかった。出てくる投手がすべて数年後のドラフト上位候補に挙がりそうな逸材ばかり。4投手の継投で前年王者の東海大を完封した九産大・大久保哲也監督(52)は「あさって以降の戦いに少し見通しが立った」と表情を緩める。
先発した2年生の右サイドハンド・井手は最速147キロを計測し、3回を内野安打1本に封じた。左すねに打球を受けるアクシデントで降板したが、2番手右腕・伊藤は制球よく八回2死まで2安打投球。140キロ台後半の直球を誇る森川が打者1人を三振に仕留め、最後は「強力打線ですから慎重に」と大久保監督が明かしたように、高良を投入して試合を締めた。
1回戦の仙台大戦からこれで18イニング連続無失点。投手陣に4年生は不在だが「お互いの投球練習やシャドーを見て、アドバイスし合っている。みんな仲がいいです」と井手は明かす。結束力を持つハイレベルな投手陣が、今大会の台風の目となりそうだ。



