「巨人１-５中日」（２９日、東京ド）

　“４番不在”の影響が響いた。「４番・中井」の大胆な采配が不発に終わり、巨人の連勝が２でストップ。原監督は「（中井は）力んでいた。少し荷が重かったかな」と、苦笑した。

　流れを引き寄せるチャンスはあった。一回、２死三塁。ここで、巨人では史上８３人目の４番となった中井が打席に入ったが、ボテボテの三ゴロ。２５歳は四回１死でも二ゴロに倒れ、わずか２打席で途中交代となった。

　苦肉の策だった。前日まで４番の坂本が、左ふくらはぎ痛で出場選手登録を外れた。３番橋本、５番アンダーソンがともに左打者ということもあり「全体的なものを動かしたくなかった」と指揮官。４番には右打者の中から中井を選択したが、結果は出なかった。

　阿部、亀井、坂本ら主力に故障者が続出する中、原監督は「その中でベストの状態にするのが私の仕事」ときっぱり。３０日の中日戦では２軍から大田を招集し、いきなり４番に抜てきする可能性もある。主力不在を全員でカバーする。