武田久 日本ハム史上最大1・6億減

 日本ハムの武田久投手(36)が5日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で契約更改交渉に臨み、FA権を行使せず残留を表明。球団史上最大減俸となる1億6000万減の8000万円プラス出来高でサインした。

 昨年31セーブを挙げた守護神は今季、わずか9試合の登板で0勝1敗1セーブ。減額制限を大幅に超える(1億円以上は40%)提示にも「何もしなかったし、金銭面で何も言える立場ではない」と納得して判を押した。

 これでチーム最高年俸から陥落。来年は年俸分以上の納税額を支払うことになる。それでも「そう簡単に稼げる額でもないし、いい契約をしてもらい重みを感じる」と前向きに捉え出直しを誓った。

 来季の守護神復活へ並々ならぬ意気込みを見せる。「抑えをやることしか考えていない。来年はしっかりやりたい」。シーズン後、フェニックス・リーグに同行し、直球の威力を取り戻すことに全力を尽くしてきた。セーブ数を積み重ね、大減俸分を取り返す。

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