引退のロッテ里崎「夢って超えられる」

 今季限りでの現役引退を表明したロッテ・里崎智也捕手(38)が12日、QVCマリンで引退会見を行った。16年間の現役生活を振り返り、大粒の涙を流した。

 「ここ数年はしんどかった。正直、もう頑張らなくてもいいんだと思ったら半分はホッとしていますし、半分は、頑張れないんだと思うと寂しい気持ちでいっぱいです」。5月に左膝を手術。球宴後の復帰を目指したが、体は言うことを聞かなくなっていた。「気力に体力が追いつかなかった」と引き際を決断した。

 大舞台で無類の勝負強さを発揮した。05、10年と2度の日本一、06年のWBCでは世界一を経験。「入団したとき、ここまでやれると夢にも思っていなかった。夢って超えられるんだと思いました」。進路は未定だが「死ぬまでにもう1回、日本一になってみせる」と話した。

 引退セレモニーは9月28日のオリックス戦。05年、試合後に自らステージで熱唱したお祭り男は「あるかも分からないよ」と“ラスト唱”を予告した。

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