敗れても智弁学園・岡本の評価変わらず

 「全国高校野球・1回戦、明徳義塾10‐4智弁学園」(15日、甲子園)

 明徳義塾(高知)の前に敗れたが、高校通算73本塁打のスラッガー、智弁学園(奈良)の岡本に対する評価は不変だ。この日も阪神・中村GMをはじめ各球団のスカウトがバックネット裏に勢ぞろい。熱視線を送った。

 中村GMは「スケールの大きさ、パワフルな打撃に魅力を感じる。パワーヒッターは毎年は出てこない。どこの球団も右の和製大砲は、のどから手が出るほど欲しいだろう。(今年のドラフトは)上位で消えるのは間違いない」と力を込めた。

 DeNA・吉田編成スカウト部長兼GM補佐も高評価。「球を呼び込めるし、タイミングの取り方もうまい。日本の中で遠くに飛ばせる打者は少ない。それを持ってる逸材」と声をはずませた。

 巨人・原沢球団代表兼GMは長打力に加え、柔軟性に太鼓判。「ライト方向にも打てる。3打席目の安打(右前打)は、1打席目に打ち取られた球(外角のスライダー)。対応力がある」と目尻を下げた。

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