智弁学園岡本、明徳との対戦にニッコリ

 「全国高校野球・組み合わせ抽選会」(6日、フェスティバルホール)

 組み合わせ抽選会が6日、大阪市内で行われ、大会屈指の好投手・岸潤一郎投手(3年)を擁する明徳義塾(高知)が、大会No.1スラッガー・岡本和真内野手(3年)を擁する智弁学園(奈良)と第5日第1試合で対戦することが決まった。明徳義塾の馬淵史郎監督(58)は、岸に真っ向勝負での岡本斬りを命じた。

 高校野球ファンの、心躍るカードは、当事者にとっても同じだった。智弁学園の岡本は相手が明徳義塾に決まるとにっこり。「強いチームとやりたかった」と笑顔の理由を説明した。

 高校通算73本塁打。センバツでは1試合2本塁打を放った岡本と、快速右腕の岸。岡本自身は「自分はチームバッティングをするだけ。チーム全員で打ち崩したい」と、どこまでもフォアザチームを徹底する。

 その岸については「対戦も、話したこともありません」と言うが、センバツで智弁和歌山が明徳義塾に敗れた試合を宿舎で観戦しており、「姉妹校のリベンジをしたいです」と、闘志を燃やす。

 小坂将商監督(37)は「思い切りぶつかりたいです」とチャレンジャーの姿勢を貫く。その小坂監督の采配次第では、投手・岡本VS4番・岸の対決の可能性もあり、興味の尽きない試合となる。

 その主役を演じる岡本は、あくまで打者として「チームバッティングした結果が、ホームランになればうれしいですね」と本番に視線を据えた。

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