ハム中田5試合ぶりマルチで3連勝5割

 「日本ハム6‐4西武」(15日、札幌ド)

 派手な一発はなくても、日本ハム・中田がつなぎ役と走者を返す役目を務めあげた。二回の適時打を含む5試合ぶりのマルチ安打を放ち、チームを4日以来の勝率5割に導いた。

 「チャンスでしっかり打てたのがよかった。大量点が欲しかった場面だからね」。当然とばかりに言い放った。

 まずは初回。2死一塁で初打席へ。野上の外角低めのスライダーを強引に引っ張った。弾丸ライナーは永江のグラブをかすめ左前へ。力ずくで安打にして一、二塁。打者ミランダが右前適時打で先制点を奪った。

 二回にも2点を加点し、なお1死満塁。押せ押せムードで打席に入った。野上の初球、直球を左前へはじき返し、11日のオリックス戦以来2試合ぶり適時打。二回までに一挙5点を奪った打線を主軸として活気づけた。

 5月は蓄積疲労などもあったが、少しずつ完全復活へと近づいている。体調を考慮し、5日からは8試合連続で指名打者での出場となったが「状態を見て慎重にいったけど、大丈夫そうだね」と栗山監督。16日は「4番・左翼」での復帰を検討している。

 チームは3連勝でロッテと3連戦を迎える。復調の主砲は、今季6戦全敗の敵をバットで打ち砕く。

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