「僕と誰かで勝ち点」京大・田中も笑み

 「関西学生野球、京大3-0同大」(7日、甲子園)

 京大が2002年秋以来、23季ぶりの勝ち点を挙げた。1勝1敗で迎えた3回戦、京大は冨田真吾投手(4年・茨木)が先発。再三、得点圏に走者を出しながら粘り抜いて、自身のリーグ戦初勝利を完封で飾った。

 京大の絶対エース・田中英佑投手(4年・白陵)は前日まで2日連続完投で、この日は出番がなかったが「よかった!自分のことのようにうれしかったです」と冨田の完封、チームの23季ぶり勝ち点を心から喜んだ。

 宝監督が「チーム内外から『田中しかいないのか』と見られていただけに、みんな自信になったはず」という付加価値もついた一戦。田中も「僕と、誰かで勝ち点、というのが追い求めていた形」と振り返った。

 試合中、ブルペンでは「正直、『無理やな』と」という疲労の中で登板を回避できたことは今後にも大きい。「いい形で(10日からの)立命大戦に入れるかな」と話した田中。「一番上(優勝)も見えて来る」と、残り全勝での“奇跡”を見据えた。

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