バレMVP 最下位チームから史上初!

 「プロ野球コンベンション2013」(26日、東京都内)

 最強助っ人が、文句なしに勲章を手にした。60本塁打を放ち、49年ぶりにシーズン最多本塁打記録を更新したヤクルトのバレンティン。最下位チームからのMVP選出は、両リーグを通じて史上初となった。

 この日、再来日してコンベンションに出席したバレ砲は、静かに喜びをかみしめた。「最高にうれしい。(リーグ優勝した)巨人の選手が選ばれるところを、自分が選ばれるという意味は大きい」。今季9月15日の阪神戦で56号を放ち、王貞治(巨人)が残した55本塁打の日本記録を塗り替えた。最終的に60発の大台に到達し、王以来2人目となる3年連続本塁打王。大差での受賞は当然だった。

 「忘れることのできないシーズン。自分のやってきたことの歯車が合って、集中力を持ってできたのが要因」。来日3年目。捕手の配球を読むことで日本の投手に対応。大きく飛躍した。

 「自分にとっての本塁打とは」の問いに「自分の野球スタイルの一部で、切っても切り離すことのできないもの」とバレ砲。「来年はチームを勝利に導けるような本塁打を打つことが、自分に対しての本塁打の意味になる」と誓った。「骨をうずめる覚悟」という燕軍団のために、来季もアーチを量産し続ける。

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