阪神・藤川監督流“攻めの休養” 佐藤輝らWBC組の心身ケア 中止でバスUターン&主力帰阪を即断

 雨天中止となり、帰阪する佐藤輝(撮影・田中太一)
 球場入りする藤川監督(撮影・田中太一)
 雨が降りしきる横浜スタジアム(撮影・西岡正)
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 「DeNA(降雨中止)阪神」(23日、横浜スタジアム)

 阪神の藤川球児監督(45)が23日、DeNA戦の雨天中止を受け、主力メンバーを即座に帰阪させた。特に坂本、佐藤輝、森下のWBC出場メンバーについて、体と心の両面から疲労を考慮。「昔とは少し違う」と固定観念には縛られず、独自のマネジメントでベストパフォーマンスを導く。

 午後2時30分に中止が決まると藤川監督は、球場に向かうバス1便を宿舎に戻した。近本、大山ら主力選手に帰阪を指示。チームは24日も試合がなく、球場で体を動かして帰るのが通常の動きだが、いまは休養が必要だと判断した。「僕らは中間世代」と語る、指揮官が感じた時代の変遷がある。

 「帰って治療したり、練習したりね。これ以上のレベルになろうとすると、自分の中に師を持たないと。自分で伸びていかなきゃいけない。昔とは少し違いますよね。時代とともにやらされる練習ではなくなっている」

 21、22日のDeNA戦に連敗。計23失点と苦戦を強いられた。試合後、指摘したのはバッテリーの準備。坂本の疲労を感じていた。「WBCメンバーはキャンプを送れていないのでね。チームプレーに対して少し苦しんでいると思います」。特に捕手は投手らと密なコミュニケーションが求められる部門。心と体をケアしながら復調を待つ。

 一方の佐藤輝、森下は好調を維持する。順調な滑り出しにも見えるが「長くパフォーマンスを出すところでは、国際大会があると選手はしんどくなる」と、選手時代の豊富な経験を踏まえて今後の状態を憂慮。「コントロールして、この後も継続させていくというのが自分たちの仕事。全体を見て先を見越していく」と危機管理を徹底する。

 現在22試合を消化し14勝8敗。貯金6で2位につける。「不調でもゲームを勝って終わらせなきゃいけない時期」と語るように、理想のスタートとは言い難い。それでも野手では福島や中川、嶋村、投手では工藤、石黒ら若虎の成長にチーム力の底上げを感じる。「5、6月くらいからポッと上がってくる時期がある。必ず上がってくる」と断言。秋に“恵みの雨”だったと振り返られるように、攻めのマネジメントでチームの地盤を固める。

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