阪神・藤川監督 日本Sに「ワクワク」 キーマンは不動の1~5番「火が付いてくる選手が、どんどん増えますよ」
「SMBC日本シリーズ2025」は25日にみずほペイペイドームで開幕する。阪神・藤川球児監督(45)は24日、同球場で会見に出席し、レギュラーシーズン勝率・638を誇ったビジターでの戦いに自信を見せた。日本シリーズのキーマンには近本、中野、森下、佐藤輝、大山を指名。1~5番に座る不動のレギュラー5人を中心に、2年ぶりの日本一をつかみ取る。
プレーボールの瞬間が待ちきれない。会見中、藤川監督は柔和な笑みを交えて「ワクワク」というフレーズを連発した。敵地に乗り込み、自信に満ちあふれていた。
「今日福岡に入って、私たち阪神タイガースはビジターに乗り込んで試合をするというのは非常にワクワクしてます。明日が待ち遠しいですね」
今季ビジターで勝率・638。ホームの同・586よりはるか高く、嫌なイメージは全くない。
藤川監督が日本シリーズの舞台に立つのは2005年以来。当時はロッテにまさかの4連敗を食らったが、「過去のことはほとんど興味がない」と忘れ去っている。それどころか「今この時から、常に楽しく準備をして臨む性格」と希望いっぱいの未来しか見ていない。
ナインには「荒々しく、その中で楽しくプレーしよう」とメッセージを送った。DeNAとのCSファイナルSでは、キーマンに挙げた森下が大暴れ。打率・667、1本塁打、3打点でMVPに輝いた。さらに同期間中に「荒々しさを…」と求めた佐藤輝も、第3戦の初回に先制3ラン。日本最高峰の舞台を前に、“球児の予言”がまた飛び出した。
「今回は日本シリーズですから。メンバーを増やしたいなと。近本、中野、森下、佐藤(輝)、大山。チャレンジャーとして臨めるという意味で、ビジターはもってこいだと思いますね」
名前を挙げたのは不動のレギュラー5人。それぞれが役割を果たせば、自由自在にタクトを振れる。「躍動する選手が、火が付いてくる選手が、どんどん増えますよ、見ておいてください」。指揮官は自信満々だ。
「戦略家」と評した“小久保野球”も分析済み。2年前、解説者時代にインタビューした経験を踏まえて「セ・リーグでも足を使うチームが増えてきましたけど、ファームの監督をされている時にその戦略が多かった」と情報を収集。「非常によく知ってる監督さんです」と不敵に笑った。
監督会議では、今季限りでユニホームを脱いたヤクルト・高津監督、DeNA・三浦監督から、「ぜひセ・リーグの代表として勝ってきてくれ」と日本一を託されたことを明かした。チャンピオンの誇りを強く持ち、パの王者を撃ち落とす。
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