阪神・中野「リーグを代表して」セの強さ証明 ソフトバンクの「隙のない野球」警戒「つけ込まれないよう」
阪神の中野拓夢内野手(29)が21日、日本シリーズの相手がソフトバンクに決まり、リーグ王者同士の戦いでセ・リーグの強さを証明すると誓った。ホークスとは過去3度の頂上決戦でいずれも敗戦。「隙のない野球」と強く警戒する。今季の交流戦でソフトバンクの強力投手陣から快音を響かせており、虎の選手会長が最後の大一番でも大暴れする。
日本シリーズの対戦相手が決定してから一夜明け、中野の心は燃えていた。NPB最速優勝でCSも全勝突破のタイガースと、しびれる激戦を勝ち抜いてきたホークスの激突。選手会長として、力強い言葉で25日からの戦いを見据えた。
「セ・パの1位同士ですし、セ・リーグを代表して戦う。交流戦でもセ・リーグがやられた印象があるので、ここで自分たちが勝って、改めてセ・リーグの強さを証明できればいいかなと思います」
今季の交流戦はモイネロに対して、3打数2安打。上沢、松本裕からも1安打を記録し、3試合で打率・444と好投手を打ってきた。「交流戦はあくまでも交流戦」と頭の中はリセット。とはいえ、いいイメージを持って打席に向かえることはプラス材料になる。
前夜のCSファイナルSの第6戦はテレビでチェックした。「隙のない野球というか、走塁においても意識を高くやっていた」。細かいプレーにも強さを感じる。それはシーズンで自分たちも徹底したこと。「そういうところにつけ込まれないように気をつけたい」と警戒した。
2年前の日本シリーズでは、オリックス相手に4勝3敗で日本一。両チームとも王手で迎えた第7戦の緊張感を経験した。「今年、優勝したというのも選手の自信にはなっていると思う。あとは楽しんでやるだけ」。気負うどころか、自信をみなぎらせた。
大事になるのは初戦の入り。ビジターでの試合は9月23日のDeNA戦(横浜)以来、32日ぶりになる。今までは虎の大応援団が味方についていたが、福岡は鷹党が半数以上を占めることが予想される。「敵地に乗り込んでいく。何とか初戦を取れるようにやっていきたい」。過去2年はセ・リーグ球団が日本一になった。今年は虎が暴れる時。セの代表として、胸を張って福岡へと向かう。
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