阪神・佐藤輝CS突破弾 圧巻3連勝で2年ぶり日本S「休みながら、しっかり準備したいなと」
「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、阪神4-0DeNA」(17日、甲子園球場)
「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルステージ第3戦が行われ、リーグ覇者の阪神が4-0で2位のDeNAを下して3連勝とし、アドバンテージを含めて4勝となり、2年ぶり8度目の日本シリーズ進出を決めた。佐藤輝明内野手(26)が初回に決勝の先制3ランを放ち、ファイナルSは5安打5打点と4番の貫禄を示した。日本シリーズは25日にパ球団の本拠地球場で開幕する。
手応え十分の当たりに、佐藤輝はバットを放り投げ、走り出した。フェンスオーバーと同時に甲子園が揺れた。右手を突き上げながら、ダイヤモンドを一周。「気持ち良かったです」。地鳴りのような大歓声を独り占めにした。
積極的に仕掛けた。初回1死一、二塁のチャンス。初球を狙っていた。ケイのスライダーを完璧に捉え、高々と舞い上がった白球は、センターバックスクリーンに飛び込む先制の3ラン。CSでは自身3年ぶりの一発だった。直前の守備では失策を犯していたが、豪快なスイングですぐに取り返した。
今季は思い切りの良さが光っている。レギュラーシーズンでは初球打率・461、8本塁打を記録していた。「しっかり準備してね、イメージしながら(打席に)入った結果かなと思います」。練習から、ベンチ、ネクストバッターサークルと準備を欠かさないのが、結果につながっている要因だ。
苦しめられてきた天敵を打った。相手先発のケイはシーズンで8度対戦し、防御率0・85と抑えられた相手。チームとしても乗せたくない中で、好投手の出ばなをくじき、試合の流れをぐっと引き寄せた。
シリーズ男になった。過去のCSでは通算打率・163と数字を残せていなかった。それでも40本塁打、102打点をマークし、リーグ2冠をつかんだ今季はひと味違った。今シリーズは3試合で打率・455、1本塁打、5打点の大暴れ。「いっぱいチャンスをつくってもらったんでね、それを結果で返せたので良かったです」。自信を持って臨み、しっかり結果で示した。
試合終了の瞬間は落ち着いた表情で、ポンとグラブをたたき、仲間と喜びを分かち合った。「みんなでいい戦いができた」。リーグ王者としての貫禄を十分に見せつけ、3連勝。無傷で2年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。
1週間後の25日から、日本一を懸けた頂上決戦が待っている。「休みながら、しっかり準備したいなと思います」。頼れる虎の主砲は小休止を挟み、最高峰の舞台でも輝きを放つ。
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