阪神・才木 6回“ノーノー”フォーク修正手応え5K「この感覚でCSに入れたら」 右足打球直撃の不安払しょく

 「フェニックス・リーグ、西武1-2阪神」(8日、南郷スタジアム)

 万全を強調する圧巻の投球だ。阪神の才木浩人投手(26)が8日、みやざきフェニックス・リーグの西武戦(南郷)で6回“ノーノー”を披露した。先発して負傷で緊急降板した9月22日・ヤクルト戦(神宮)以来の登板で、フォークにも手応えをつかみ、不安を一掃する“満点快投”となった。先発予定のCSファイナルS第2戦へ、順調な仕上がりを見せた。

 降板後、才木はすがすがしい表情で囲み取材に現れた。明るいトーンで時折笑みを浮かべながら振り返った。

 「やりたいことはできたし、フォークの感じもすごく良かったし、後は甲子園に戻ってそこのマウンドでしっかり投げてっていうところ。調整にしてはすごく良かった」

 今季、状態が上がらず苦しんだフォークがさえた。二回2死ではフルカウントからの7球目に、低く沈むキレのあるフォークを投じて空振り三振を奪った。走者を出したのは初回先頭への四球と五回の振り逃げのみ。最速153キロを計時し、6回無安打無失点5奪三振と西武打線を圧倒した。

 六回は“志願”してマウンドに上がった。「変化球のカウントとか、フォークの感じ。(相手が)早打ちだったので、早めにやりたいことをやっちゃおう」とCS前最終実戦で入念に確認を行った。前回の先発は9月22日・ヤクルト戦(神宮)。右足くるぶしに打球が直撃して緊急降板して以来の登板となったが、状態の良さを強調する76球とした。

 空いた2週間の間にフォークを修正した。「アナリストの方と話しながら、回転だったりとか、いろいろ感覚を確かめながらやってきた」。レギュラーシーズンは「微妙」だった球種を短期間で集中的に調整し、「今日の感じはすごく良かったので、この感覚でCSに入れたらいいかな」と手応えを口にした。

 藤川監督は「これで回復さえすれば、いい準備ができるんじゃないかな。あとはチームとして気持ちを高めるところに、彼はもう入っていけるんじゃないですかね」と目尻を下げた。バッテリーを組んだ坂本は「もっと(レギュラーシーズンで)ああいうフォーク投げろよって感じです」と冗談めかして完成度にうなずいた。

 今季は24試合に登板して12勝6敗。さらに防御率1・55で最優秀防御率のタイトルを初獲得し、周囲はもちろんのこと指揮官からの信頼も得てきた。「調整としてはすごくいいものができたし、またCSまでの間でしっかりフィジカルコンディションを整えていければ」と才木。準備は万全。先発予定のCSファイナルS第2戦に向け、“完全状態”を作り上げる。

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