阪神・早川 CS先発名乗り!快投5回0封 今季2戦2勝ベイキラー防御率0・00 4戦目以降抜てきも

 「フェニックス・リーグ、ハンファ1-9阪神」(6日、アイビースタジアム)

 いとも簡単に空を切らせた。阪神先発の早川太貴投手が5回1安打無失点の快投。毎回の6奪三振で、ポストシーズンでのローテ入りへ猛アピールした。「変化球を低めに集められればしっかり空振りも取れたので、それが良かった」。狙い通りの投球に納得の表情を見せた。

 初回、先頭からストライク先行で攻めた。カウント1-2から高めの147キロ直球で空振り三振。後続も難なく仕留めてわずか9球で三者凡退に抑えた。

 二回以降も直球に加えてツーシームやスライダーなど、持ち球全てを駆使してピシャリ。唯一の安打を許した三回は2死から失策も絡んで一、二塁としたが危なげなくゼロを並べた。「春先からフォアボールが多かったので、そこを気にしてやってきたのが後半につながっている」。四死球はゼロ。64球と完投ペースの投球だった。

 みやざきフェニックス・リーグへの参加は2度目。昨年はくふうハヤテのエースとして、プロ入りを意識して投げたが今年は違う。「ここで抑えればチャンスもあるかもしれないので」。15日のCSファイナルSから始まるポストシーズンへ向け、藤川監督の前で結果を残した。

 指揮官は「帰って映像を見てからですね」と話すにとどめたが、ローテ入りへ名乗りを上げた。CSファイナルSは初戦が村上、2戦目が才木、3戦目が大竹となる見込み。デュプランティエやネルソンらも控える中、“ベイキラー”の早川が4戦目以降の先発に抜てきされるかもしれない。

 レギュラーシーズンでは、プロ初先発した8月27日・DeNA戦は5回2安打無失点で初勝利を挙げた。9月19日の同戦も6回6安打無失点で2勝目。2試合の対戦で2勝、防御率0・00。DeNAが巨人とのファーストSを突破すれば、早川の好相性が買われる可能性は十分にある。

 「特に何か大きく変えず、いい準備をしてしっかりやりたい」。チャンスが巡ってくることを信じ、万全の態勢を整える。

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