阪神・原口「野球をするなら1軍でという気持ち」「結果が思うように出なかった」【引退会見一問一答】
阪神の原口文仁内野手(33)が30日、西宮市内の球団施設で現役引退会見に臨んだ。度重なるけがや育成落ち、大腸がんも乗り越えた現役生活。周囲への感謝の気持ちを口にし、16年間の思い出を振り返り涙を流した。以下、主な一問一答。
-今の後輩たちをどう見てるか。
「本当に強いですよね。なかなかレギュラーに割って入るというのは、かなり至難のことだと思う。若い選手は、より頑張らないと、アピールしないといけないなと思います。僕たち中堅、ベテランも何とかその輪に入りたいと思って、必死に目の色を変えてやっているなと、甲子園で練習をして思いました。SGLでもあれだけの環境の中、やっぱりみんなよく練習しているなというのはすごく感じた。これから、さらに成長する環境を球団が作ってくださって、たくさんの若い選手、くすぶってる選手がたくさん練習して、出てくるんじゃないかなと、僕は1年間やっていてすごく思いましたね」
-優勝した23年のシーズンを振り返って。
「岡田監督になって、どういう野球をするんだろうっていうところからスタートした。代打の代打でホームランも打てました。ベンチにいる時は岡田監督の近くにいって、どういう話をしているのかなというのは、すごく興味があって。近くにいたっていうのは、すごく印象的です。リーグ優勝の日の声援や歓声というのは、今まで聞いたことのないぐらいのものを、グラウンドレベルで体感できたというのはすごく貴重な経験。これが阪神タイガースのすごさなんだなというのは、その場にいてすごく感じましたね」
-代打の切り札としての誇りは。
「もちろん野球選手として、スタメンで出て3から4打席立って勝利に貢献したいという気持ちは常に持ち続けて、16年やってきた。その中で与えられた場面で、結果を出すというモチベーションでやってきたんですけど、先輩方のように呼ばれるには僕の成績、年数ではちょっと物足りないなと僕は感じている。これがあと5年くらい続けられて、そういう実績ができてきたら、自分の中で誇りを持ってやれたと思うんですけど。まだまだちょっと実績が足りなかったと感じています」
-他球団という選択もあったと思うが、引退を決めた理由は。
「(10秒以上の沈黙のあと)やっぱり一番は結果が思うように出なかった。ファームでも、最初の4月に落ちての3カ月間というのはなかなか練習しても、ヒットも出ない、いい内容もないというのが結構続いてしまっていた。若い時でもここまではなかったなと考えて。徐々には上がってきたんですけど、ファームでやっているものを上でなかなか出せない悔しさがあった」
-シーズンで終わりではなく、短期決戦を目指して頑張るのはなぜか。
「1軍が最高の舞台と肌で感じてきて、野球をするなら1軍でという気持ちがいつまでもあった。何回ファームに落ちようが、絶対また1軍に上がってやる、チャンスは絶対来ると思って練習をしていたし、そういう弱い姿をね…。後輩たちには見せちゃダメだなと思って」
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