阪神 藤川球児監督がプレーボール直後にリクエストも…判定覆らず 新人王争いで指揮官の思いにじむ

 「阪神-中日」(28日、甲子園球場)

 阪神の藤川球児監督がプレーボール直後にいきなりリクエストを行使。判定は覆らず岡林の内野安打となり、甲子園はタメ息に包まれた。

 初回、先頭の岡林が一、二塁間へ高く弾むゴロを放った。これを大山が捕球し、ベースカバーに入った伊原にトス。塁審の判定はセーフだったが微妙なタイミングだったこともあり、藤川監督はベンチを出てリクエストを要求した。

 映像ではどちらともとれるシーンに。審判団の長い協議の末、判定は覆らずセーフとジェスチャーされると甲子園は大きなタメ息に包まれた。

 この日は中日のドラフト1位・金丸との対決になった伊原。25日の全体練習で指揮官は「そう来るなら、うちは伊原で行こうと思っている」とドラ1対決にすることを明かしていた。新人王争いが混沌とする中「順位も含めたらね。タイガースがリーグチャンピオンになった中で、伊原という存在は非常に大きなものがありますから。その辺も加味してもらっていいんじゃないかと思うんですよね」と語っていた指揮官が親心を見せた形になった。

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