阪神・才木 防御率1・60で1位キープ 7回1失点力投、リーグトップタイ13勝目ならずも自身初タイトル前進

 「阪神0-1中日」(14日、甲子園球場)

 敗北にも手応えを得た。阪神・才木浩人投手(26)が7回7安打1失点で6敗目を喫し、DeNA・東に並ぶリーグトップタイの13勝目を逃した。それでも最少失点に抑えたことで、防御率は1・60に良化。自身初のタイトル獲得に向け、右腕が残り試合でも必死に腕を振る。

 あと一歩届かなかった。それでも試合後に暗い表情は一切見せない。才木の目は真っすぐ前だけを見ていた。「最低限、今日はなんとか7回1失点でいけたというところは、まあまあ良かったのかなと思う」。7回7安打1失点。124球の熱投は実らなかったが、最少失点に抑えたことで、初のタイトル獲得へ歩みを進めた。

 課題としたのは0-0の七回だ。先頭のボスラーに右翼線への二塁打を打たれ、山本の二ゴロで1死三塁。続く石伊に投じた初球、外角152キロ直球を右前にはじき返されて先制点を許した。「しょうがないかな」と振り返ったが、先頭の出塁は「もったいなかった」と反省を口にした。

 六回を投げ終えた時点で、球数はすでに105球だった。しかしまだ勝ち負けが付いていない状況。最多勝、防御率のタイトル獲得に向け、藤川監督のお膳立てで最後のマウンドに上がった。

 二回まではファウルで粘られ、47球を要しながら無失点に抑えた。「中盤はポンポンポンといい感覚で」と、才木らしいテンポのいい投球で、2巡目を3人斬り。六回まで辛抱強くゼロに抑え続けただけに、6敗目を喫した歯がゆい結果となった。

 ただ、1失点で粘った事実が大きい。リーグトップの防御率は1・60に良化した。DeNA・東に並ぶリーグトップタイの13勝目は逃したものの、まだ1勝差のまま。「もちろん、そういう取れるやつ(タイトル)は取りたい。勝ちもそうだし、防御率もそうだし。ゼロでいけば基本的には結果はいいと思うので」。2冠のチャンスは十分残されている。

 残り12試合の中で登板数は限られるが、右腕に焦りはない。「別に変わらない。いつも通り自分のピッチングをするだけっていうところ」。ゼロにこだわり続け、勝利と最高の結果をつかみ取る。

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