阪神Vウィーク村上が先陣 史上最速&甲子園胴上げへ「カード頭を取りたい」 2日・中日戦先発
さぁVウイークや!!優勝マジックを「7」としている阪神は1日、2日からの中日3連戦(バンテリン)へ向けて名古屋へ乗り込んだ。現時点の最短Vは5日。今週の6連戦中に優勝を決められれば、1990年9月8日の巨人を上回ってNPB史上最速となる。2日の初戦に先発する村上頌樹投手(27)は甲子園での投手指名練習に参加し、歴史的スピード優勝に貢献すると誓った。
1週間前の25日に「16」だった優勝マジックが「7」まで減った。このペースなら、今週中の優勝が可能。7日までにVとなれば、90年の巨人を抜き、NPB最速でペナントを手にすることになる。普段は冷静な男でさえも、優勝マジックが1桁になれば意識せざるをえない。村上が甲子園での胴上げを宣言した。
「早いうちに優勝するのが一番だと思う。大型連敗をしない限り、甲子園で決まると思う。カード頭の初戦を取れるようにすれば、中日相手にも、いい印象で2試合目、3試合目に挑める。まずカード頭を取りたい」
名古屋での3連戦が終われば甲子園で6試合を戦う。仮に7日までに決まらなくても、9日からのDeNA3連戦がXデーとなるだろう。本拠地で藤川監督を胴上げするためにも、カード頭を落とすわけにはいかない。
相手の中日は5位とはいえ、CS出場圏内の3位まで1・5ゲーム差。2位の巨人にも3ゲーム差と射程圏内に捉えている。前カードのDeNA戦は1、2戦目で計18得点と打線爆発。「昨日は藤浪さんで打順が違いましたけど」と右腕が言うように、無得点だった8月31日の3戦目は藤浪対策で左打者中心のオーダーだったことから、度外視しなければいけない。
中日戦は今季4試合の先発で2勝0敗、防御率1・67。ただ、チームとしては8勝9敗とセ5球団で唯一の負け越しとなっている。特に警戒するのは上林だろう。村上は今季12打数6安打で対戦打率・500。2本塁打も許している。ここ3試合も12打数6安打で打率・500と好調だ。
主軸の前に走者を出さないことが大量失点を防ぐ上で大事。「一発のある人もいますし、作戦をかけられる人もいる。塁に出さないことが一番楽に投げられる」。前回登板の8月26日・DeNA戦(横浜)では白星こそつかなかったが、7回2失点と役割は果たした。
もう優勝は間違いないと言っていい。あとは、いつ決まるか、誰で決まるか。そういう次元だ。「(マジック)7になったんで、早めに決められるように。勝っていけるようにしたい」。球史に名を刻むためにも、最短でゴールテープを切ってみせる。
◆マジック対象は巨人、DeNAの2チーム 1日現在の阪神の優勝マジックは7。対象チームは2位・巨人、3位・DeNAの2チームとなっている。2日に阪神が勝ち、巨人が敗れた場合、DeNAが勝てばマジックは6、DeNAが負けるか引き分けると5となる。また。阪神が敗れ、巨人も敗れた場合、DeNAが勝てばマジックは7のまま、DeNAが負けるか引き分けると6となる。
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