阪神 村上&才木で巨人沈める!今季初同一カード先発 藤川監督「乗り込んでいきます」
2本柱で巨人の戦意を喪失させる。阪神の村上頌樹投手(27)と才木浩人投手(26)が14日、SGLスタジアムでの残留練習に参加し、15日からの巨人戦(東京ド)に向けて調整した。2人が同一カードで先発するのは今季初。2位の巨人とは12ゲーム差があり、優勝マジック「26」が点灯しているが、エース格の2人が宿敵の息の根を完全に止める。
藤川監督が大胆策を打つ。15日からの巨人3連戦は2戦目に村上、3戦目に才木がスタンバイ。前半戦は主にカード頭を任されていた2人が、今季初めて同一カードで共演する。この日はSGLで調整。ともに平常心で臨むことを強調しながらも、秘める闘志をのぞかせた。
村上は伊藤将からのバトンを受け、第2戦を任される。16日は「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として行われる。巨人はプライドを持ってぶつかってくるだろうが、虎のエースも思いの強さは同じだ。
「偉大な人の試合で投げられるというのは、なかなかないこと。本当にすごい方だったので、恥じないようなプレーをして、いいゲームにしたい」
伝統の一戦は今季3試合の先発で2勝0敗、防御率0・86。21イニングで2失点しかしていない。第3戦に先発の才木も3試合の登板で無傷の3勝。19イニングで無失点と好相性を誇る。しかし、8月の東京ドームは通算43勝89敗6分けで勝率・326。この“鬼門”を克服しなければいけない。
ただ、警戒しないといけないのは主砲の復帰だろう。岡本が左肘の靱帯損傷からファームで実戦復帰。1軍復帰のめどは2軍での20打席とされていて、すでに18打席に立っている。順調であれば、このカード中の復帰も見込まれる。
村上にとっては智弁学園の先輩にあたる。「帰ってきたら対戦が楽しみ。出てきたら、注意をしながら抑えたい」と心待ちにしながらも警戒。才木も「打たれたら波に乗られそう」とチームの中心選手に仕事をさせたくない。
藤川監督が満を持してダブルエースをぶつけるのには、必ず理由がある。伝統の一戦に向けては「ゲームを楽しむことですね。面白くて、エキサイティングなゲームをやりたいなと思いますね」と話したが、勝利への執念をたぎらせているはずで「非常に楽しみにしています。乗り込んでいきます」と宣戦布告した。
チームは今月7勝4敗と好調をキープし、首位を独走している。仮に3連敗したとしても9ゲーム差だが、逆に15ゲーム差まで拡大する可能性もある。優勝マジックは「26」。強力な二枚看板でVロードを加速させる。
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