阪神 デュプランティエ31歳星!7回10K、セ1位105K 29イニングぶり失点も開き直り「楽しんでいこうと」
「阪神5-2ヤクルト」(12日、甲子園球場)
勤勉な助っ投がウル虎の夏にふさわしい奪三振ショーで虎党を熱狂の渦に巻き込んだ。前日11日に31歳の誕生日を迎えた阪神・デュプランティエが7回5安打10奪三振2失点。自身4連勝で6勝目を挙げ、その勢いはとどまるところを知らない。
ギア全開で初回から三回まで安定した立ち上がりを見せた。悔やまれるのは両軍無得点で迎えた四回の暗転。先頭の内山に四球を許すと、オスナにはフェンス直撃の二塁打で無死二、三塁を作られた。
太田に初球のカーブを痛打され、中前への2点適時打で先制点を献上。6月19日のロッテ戦から続いていた連続無失点イニングが28でストップし「少し体が横振りになってしまった」と投球フォームが崩れたことを悔やんだ。
均衡を破られて目が覚めた。まだイニングは残っている。「ここは楽しんでいこうと自分に言い聞かせたことが大きかった」と開き直った。犠打や申告敬遠を挟んだ2死一、二塁で石川を見逃し三振とし、ピンチを脱した。
五回から七回まで無失点投球。七回に武岡から奪った三振はこの日10個目。DeNA・バウアーを抜いて、再びリーグトップの105奪三振とした。「三振は人の気持ちを上げるし、盛り上げる。その数字を出せたのは光栄に思う」とはにかんだ。
八回には女房役・坂本の打席でペットボトルをたたいて応援するなど、日本野球を純粋に楽しんでいる。「応援している時はリズムに乗って足をたたいてしまう。ペットボトルを使えば傷もつかない。子供の頃に戻ったかのようにチームを応援しているよ」。身も心も日本になじんだ助っ人は、投球でも、振る舞いでもチームを鼓舞していく。
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