阪神 佐藤輝V撃9連勝!球団通算セ5000勝 4試合連続2桁安打「みんないい状態」 2位今季最大7・5差

 「広島1-6阪神」(8日、マツダスタジアム)

 強さを見せつけた完勝劇で、球団史に新たな歴史を刻んだ。阪神は佐藤輝明内野手(26)の先制2点適時打で流れをつかみ、2年ぶりの9連勝。2リーグ分立後、通算5000勝に到達した。貯金を今季最多の16とし、2位・広島とは今季最大の7・5ゲーム差。打点と本塁打のリーグ2冠に立った若き主砲がけん引する藤川虎の勢いが止まらない。

 もう誰にも止めることはできない。佐藤輝が猛虎打線を着火させ、日が沈みかけて気温が下がりそうな広島を熱くする。「チャンスで回してくれたので、なんとか一本出そうと思っていきました」。初回から虎の勢いを象徴するような先制劇。4番の一打で大型連勝を継続させた。

 床田の立ち上がりを攻めた。今季は試合前まで9打数1安打。1死二、三塁で内野は前進守備だった。3ボールからフルカウントとなり、最後はカットボールを軽打。「良かったです」。二遊間を破り、先制の2点適時打とした。

 2打点を加算して、森下に並んでリーグトップの56打点。「いい争いができているので、最後までこういう感じでいけたらいいかな」。21本塁打と2冠になり、マルチ安打で打率も・284。「全然、意識はしていない」と言うが、三冠王も十分に射程圏内となっている。

 見事な快勝でセ・リーグ通算5000勝を達成。ヒーローインタビューでは「最高です!」と声を張り上げた。本拠地の甲子園球場がある兵庫県西宮市で生まれ育ち、幼少期はスタンドで応援。先人たちが積み重ねてきた白星の数を節目に届かせ、伝統球団の重みを再認識した。

 春季キャンプでは県人会を開催した。坂本が乾杯の音頭を取り、村上に才木、近本と豪華メンバーがグラスを交わした。乾杯のドリンクにはシークワーサージュースをチョイス。「本当に中心メンバーが多いんで頑張りたい。兵庫県の球団ですし、目立っていけるように頑張りたい」。この日は苦しむ才木に声をかけて、バットでも援護。県人会の絆が垣間見えた一戦でもあった。

 「みんないい状態だと思う」と打線は4試合連続で2桁安打。岡田政権下で日本一になった23年以来、2年ぶりで今季最長の9連勝とした。直接対決の第1ラウンドに快勝し、2位の広島に今季最大の7・5ゲーム差。貯金も今季最多の16とした。

 「今日みたいな試合をもっともっと増やしていけるように頑張ります」

 強すぎる。でも、チームの連勝も佐藤輝の成績も通過点に過ぎない。後ろは振り返らず、ゴールテープに一歩ずつ近づいていく。

 ◆リーグ5000勝! 阪神がセ・リーグ5000勝。リーグ5000勝は巨人、中日、ソフトバンク、西武、オリックスに続いて6球団目となった。また、この日の勝利で2006年9月以来、19年ぶりの広島戦6連勝。

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