阪神・門別が1軍合流「気持ちは先発」中継ぎから再起 連投増える夏場へ藤川監督「最初から組んでいたプラン」

 阪神・門別啓人投手(20)が25日、1軍に合流し、中継ぎからの再起へ意気込んだ。5日の2軍降格以降、ファームでは直球、変化球ともに見直し、手応えも十分。藤川監督は「交流戦明けを目指して、最初から組んでいたプラン」と27日・ヤクルト戦(神宮)から出場選手登録する考えを明かした。その上で、連投も増える夏場へ向けて、大きな戦力となることを期待した。

 エスコンフィールドで見せた、うつむいた門別の姿はもうなかった。3週間ぶりの1軍に、表情には気合が満ちる。再スタートへ言葉にも力が入った。

 「中継ぎですけど、自分的にできることはあると思う。気持ちは先発に置いておいて、しっかり投げられたらなと思います」

 地元・北海道での凱旋(がいせん)登板となった4日の日本ハム戦(エスコン)では、4回8安打4失点で3敗目。5日に出場選手登録を抹消された。「真っすぐの出力を上げたり、低めに強い球っていうのは、下にいる時にやってきた。変化球でしっかりカウント取ることもやっていた」とファームでの時間を振り返り、「中継ぎでも生かせれば」と力を込めた。

 再び1軍に呼ばれたのは、藤川監督の目に留まるものがあったから。「ファームで非常にいいものが見えたので」と指揮官。降格後初先発した18日のウエスタン・広島戦(SGL)での8回3安打無失点12奪三振が評価された。「彼の力量を生かす、持っている力を生かすという意味で、チームの大きな力になってくれれば」と指揮官の期待も大きい。

 現在、先発ローテ6人が固定されており、中継ぎへの配置転換となったが、藤川監督は「夏場になって連投が絡んできますから」とも話した。来週からは再び6連戦となり、8月には9連戦も控えている。「用兵の質を落とさない。ここから先はシーズン最後まで強めていきたい」とブルペンを強化したい考え。そこに加わる門別はまだ20歳と若い。

 指揮官は「全てが勉強です」と経験を積ませる重要性を説く。ロングリリーフでの起用には「全くそういうふうには考えていない」と話したが、「それだけ故障者が多く、若い選手というか、健康な選手にチャンスが回っている」とフレッシュさに期待を込めた。それに呼応するかのように門別も「しっかり球の強さとかもう一つ上げていけたら」と闘志をみなぎらせた。リーグ戦再開へ、楽しみな1ピースが加わった。

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