阪神ミスミス3戦連続逆転負け ベルーナ5連敗、今季2度目の同一カード3連敗 藤川監督「いろいろ言っても一緒」前向く

 「西武4-1阪神」(12日、ベルーナドーム)

 守りに、走塁にミスが相次げば、勝利が遠ざかるのも無理はない。阪神は3試合連続の逆転負けで、4月29日~5月1日の中日3連戦以来となる今季2度目の同一カード3連敗。ベルーナドームでは2023年から5連敗となった。藤川球児監督(44)は守備、走塁のほころびに「いろいろ言っても一緒ですね」と言及することなく、13日からの楽天戦(楽天モバイル)へ目を向けた。

 首位を走る虎の歯車が狂い始めた。4連勝で乗り込んだ鬼門・ベルーナドームでダメージの残る3連敗。藤川監督は「糧にしてね、明日以降、戦うと。それのみですね」と必死に前を向いたが、2時間59分のゲームの中でミスが連鎖した。

 虎党の悲鳴が響いたのは八回だ。4番手の山田を攻め立て、1死満塁で打席に大山。球場のボルテージが最高潮に達する中、佐藤輝が一塁けん制死…。まさかの走塁ミスにベンチ全員があぜん。大山も2球目を打って遊ゴロに倒れ、チャンスは一瞬にしてついえた。

 「準備はチームとして普段からやっているところですけどね。ペナントレースはいろんなことが起こることはありますから」と藤川監督。今季の佐藤輝は本塁打、打点でリーグトップを走る。4番としてチームを引っ張る姿を見せているだけに残念なプレーとなった。

 守備でも両翼に手痛いミスが出た。1-1の二回、先頭・山村の右中間の打球に右翼・佐藤輝がチャージしたが、捕球寸前でバウンドが合わずに後逸。記録は三塁打となり、勝ち越しのきっかけを与えてしまった。四回には1死二塁から左翼・森下が平沼の打球をフェイクのしぐさで走者を惑わせながらもイレギュラーする不運も重なって後逸。痛恨の失策で、3点目を許してしまった。「右翼・佐藤輝、左翼・森下」は今季15試合目。これまで無難にこなしていたが、交流戦に入って拙守が顔をのぞかせた。打線も西武投手陣を打ち崩せず、この夜はわずか1得点。3連戦で計5得点と元気がない。

 「いろいろ言っても一緒ですね。一つのゲームで、観に来ていただいたファンの前で精いっぱいやろうとした結果ですからね。いろいろ言っても一緒ですからね。また明日ですね」

 藤川監督は個々のプレーへの言及を避け、切り替えを強調した。ベルーナドームでは2023年から5連敗。同一カード3連敗は今季2度目で、交流戦首位からも陥落。虎が正念場を迎えた。

 試合後、ナインは徒労感いっぱいにベルーナドーム名物の長い階段を上り、バスに乗り込んだ。13日は仙台で楽天との移動ゲーム。気持ちをリセットして杜(もり)の都から流れを変えたい。

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