阪神・坂本 自身4年ぶり1号3ラン「なんかいい感触やなって」 「投手の頑張りは絶対に大事。そこをちゃんと書いて」
「阪神8-2オリックス」(7日、甲子園球場)
本塁打の感触なんて忘れていた。無我夢中で全力疾走をしていると、阪神・坂本誠志郎捕手の耳にすさまじい歓声が響く。「なんかいい感触やなって」。自身4年ぶりの通算9号3ラン。6人の投手をリードした女房役が豪快な一発で試合を決めた。
3点リードの八回2死一、二塁。阿部の直球を振り抜いた。浜風にも乗って、左翼席へ吸い込まれていく。「今日、試合前にスクワットしたから良かった」。冗談めかして笑ったが、ベンチ前では大はしゃぎでナインとハイタッチを交わした。
森下や近本に負けない主役級の活躍でも、出てきた言葉は投手陣への感謝。「大竹に始まり…」と全員の名前を出して「みんながつないで、ああいう展開に持っていけたから」。自分のことよりも、投手陣の奮闘をピックアップする。「投手の頑張りは絶対に大事な部分。そこをちゃんと書いてあげてください」とお願いするほどだった。
球団捕手としても23年6月4日・ロッテ戦の梅野以来、734日ぶりのアーチ。坂本自身は甲子園で6年ぶりの一発にもなった。「全然、打ってなかったから」。久しぶりの感触を手に、バットでの貢献も続ける。
野球スコア速報
関連ニュース





