【糸井嘉男氏の眼】阪神・大山は状態上がってくる 打球方向が自然とセンター中心になっている打撃フォームが復調のポイント
「日本ハム0-1阪神」(3日、エスコンフィールド)
阪神はセパ首位同士の対決となった交流戦初戦を白星で飾った。0-0の六回、大山が玉井から中堅への3号ソロを放ち、これが決勝点となった。先発・才木が8回4安打無失点で今季5勝目。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は大山について「交流戦をきっかけに数字もグンと伸びてくると確信します」と指摘した。
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最高でしたね。両チームのOBとして初めて、エスコンフィールドで見た開幕戦。本音を言うならお酒を飲みながら、スタンドでゆっくり観戦したかった。感慨深かったですね。現役生活はかけがえのないもので、19年やっても振り返れば短い。後輩たちには悔いなく過ごして欲しいですね。
両リーグの首位対決。チームカラーもそっくりでした。リリーフを含めて投手力が高く、攻撃はクリーンアップの得点力が高い。何を仕掛けてくるか…両監督の采配も似ています。試合前から誰かの本塁打で決まると予想しましたが、大山選手の打撃に「状態は上がってくるな」と感じます。
技術的には、早いカウントから迷いなくスイングする姿に、大山選手らしさが戻ってきました。3本の安打はいずれも打球方向がよく、自然とセンター中心になっている打撃フォームが復調のポイント。序盤は少し苦しみましたが、交流戦をきっかけに数字もグンと伸びてくると確信します。
潮目が変わる危険性もある交流戦ですが、阪神は普段通りの徹底が重要です。1敗しても慌てないこと。この試合で証明したように、パ相手でも互角以上に戦えるチーム力があります。シーズン前にも両チームの優勝を予想しましたが、秋、日本シリーズの再戦を予感させる試合内容でした。
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