阪神・藤川監督 交流戦あるぞ奇襲「こちらがやるのかファイターズがやるか」 新庄監督との対戦「非常に楽しみ」
阪神・藤川球児監督(44)が2日、伊丹空港で取材に応じ、交流戦初戦となる日本ハム・新庄剛志監督(53)との初対決を心待ちにした。阪神時代は2年間一緒にプレーし、「大好きな先輩」とリスペクト。日本ハムの球団公式動画で新庄監督の会見をチェックした上で、ホームスチールなどの奇策もにおわせた。先攻で得意のビジターゲームで、日本ハム投手陣に襲いかかる。
リスペクトする先輩との再会に、藤川監督が心を躍らせた。交流戦開幕カードがセ・パ首位チーム対決となり、新庄監督は「日本シリーズだ!」と歓迎モード。藤川監督も「楽しいですね」とほほ笑み、いきなりの“奇襲”をにおわせた。
「ホームスチールとかも現役の時もしていたし、こちらがそういうシーンがあるのか、新庄監督のファイターズがそういう攻撃をするのかということは非常に楽しみ」
2004年のオールスターで阪神の福原-矢野バッテリーに仕掛けた本盗は新庄伝説のひとつ。前例にとらわれない敵将と同様、藤川監督も開幕から奇想天外な采配で虎党を驚かせてきた。
新庄監督が警戒する継投では、5月5日・巨人戦(東京ド)の四回からバッテリーごと交代し、白星をもぎ取った。選手起用も大胆だ。開幕から三塁で固定してきた佐藤輝を最近6試合は右翼で起用。少しでも勝つ可能性を高めるため、最善のタクトを振り、貯金10まで積み上げてきた。
球団公式動画で、新庄野球も研究済みだ。日本ハムは2試合連続サヨナラ勝ち中。「得点ができていないということを言っていましたから、その作戦を楽しみに攻防を繰り広げたい」。今季の虎は17勝7敗1分けとビジターにめっぽう強い。リーグトップのチーム防御率を誇る投手陣と1番・近本から始まる不動のオーダー。「ウチは先攻なのでね」。不敵に笑う藤川監督の表情に、確かな自信が見え隠れした。
一方で手綱を締めることも忘れない。「交流戦を得意にしている選手もいるんだろうけれど、それが隙にもつながる」。交流戦の星勘定は「皆さんにお任せします」と笑い、球児流の一戦必勝の姿勢を貫いた。
「通常通りのレギュラーシーズンのゲームを行うのか、それともタイガースとするから新庄監督らしい野球が出てくるのかという意味では明日が楽しみ」。注目の一戦。新庄監督のお株を奪うベンチワークで、交流戦も開幕ダッシュを決める。
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