【中田良弘氏の眼】来日初スタメンの阪神・ヘルナンデス 低めの変化球を見逃せる 今後もスタメンで使ってもらいたい
「中日1-5阪神」(25日、バンテリンドーム)
阪神が中日に競り勝った。1-1の同点で迎えた八回、坂本が決勝の2点適時打を放った。国指定の難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」から復帰後初めて回またぎで登板した湯浅が、2回を無失点に抑えて2勝目。2勝1敗でカード勝ち越しを決め首位をキープした。この日は4番・佐藤輝をプロ初の左翼で起用し、ヘルナンデスが6番・三塁で来日初スタメン出場。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「低めの変化球に手を出さない。右投手でもヘルナンデスをスタメンで」と指摘した。
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来日初スタメンのヘルナンデスが渋い働きを見せた。二回1死一塁の第1打席こそ遊ゴロ併殺打に倒れたが、五回無死一塁の第2打席では、追い込まれてから相手の誘い球に乗らず、四球を選んで先制点につなげた。
来日1年目の新外国人といえば、追い込まれてからの低めの変化球や、自分から逃げていく球を追いかけて空振り三振に倒れるといった場面をよく目にするが、日本の野球に適応するための平田2軍監督の指導をしっかり吸収しているなと感じた。
低めの変化球に手を出さないことによって、相手バッテリーの組み立てが変わった七回の第3打席では、少し浮いた変化球を左翼線二塁打とした。この日は左腕の松葉が先発ということでのスタメンだったのかもしれないが、前川が2軍に落ちた今、6番が鍵を握る打順となっているだけに、相手先発が右投手でもヘルナンデスを使っていってもらいたい。
ヘルナンデスをスタメンで使うことによって右の代打が1枚減ることにはなるが、相手投手が左の場合でも、経験のある糸原を使えばいいと思う。
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