阪神 中日に競り勝ち首位キープ 小技絡め2犠打でマルテの送球ミス誘う 回またぎの湯浅が2勝目
「中日1-5阪神」(25日、バンテリンドーム)
阪神が中日に競り勝った。1-1の同点で迎えた八回、坂本が決勝の2点適時打を放った。国指定の難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」から復帰後初めて回またぎで登板した湯浅が、2回を無失点に抑えて2勝目。2勝1敗でカード勝ち越しを決め、首位をガッチリとキープした。
この日は4番の佐藤輝をプロ初の左翼で起用。ヘルナンデスは「6番・三塁」で来日初のスタメン出場となった。同点で迎えた七回には先頭のヘルナンデスが、左翼線を破る二塁打でチャンスメーク。木浪の犠打で1死三塁を作ったが、代打・渡辺諒が空振り三振に倒れると、近本の四球後、中野が二ゴロに打ち取られるなど、あと1本が出ない展開になった。
それでも八回だった。代わったマルテに対し、先頭の熊谷が左前打でチャンスメーク。続く木浪がきっちりと犠打を決めると、ゴロを捕球したマルテが一塁に悪送球。中日のミスを誘って無死二、三塁を作った。ここで打席に立った坂本は初球、154キロのツーシームを狙い、左翼線を破る2点適時打を放った。
さらに藤川監督は続く代打・島田にも送りバントを指示。きっちりと三塁側に転がすと、捕球したマルテが再び一塁に悪送球。二塁から坂本がこの回3点目のホームを分だ。
1勝1敗で迎えたカード第3戦も接戦となった。再三の好機を中日の好守に阻まれていた阪神は0-0で迎えた五回、先頭の大山が左前打で出塁すると、続くヘルナンデスが四球を選ぶと、木浪がきっちりと送りバントを決めて1死二、三塁のチャンスを作った。
ここで打席には坂本の場面で、藤川監督がスクイズを指示。1ボールからの2球目、坂本きっちりと一塁側に転がし、先制点を奪った。それでも直後のマウンドで、先発の伊原が2死から山本、松葉、岡林と3連打を浴び、同点に追いつかれた。初めてのビジター戦登板となった伊原は6回4安打1失点で降板。防御率1・25と安定感が光るが、4勝目は次戦以降にお預けになった。
降板後は「自分の中でコースにきっちりと投げられていない感覚があったので高低、両サイドを上手く使い、投げるタイミングなども工夫して投げました」と振り返り「最少失点でいけたところはよかったですが、先制してもらった後に2死から投手に安打などもあり、失点してしまったことは反省点です。先発として最低限の仕事はできたと思います」と語った。
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