阪神・森下 全開打!前夜自打球も大丈夫 ダメ押し打含む2安打「できる確信があったから、今日は出た」
「中日0-3阪神」(23日、バンテリンドーム)
勢いを止めることなく中日を突き放した。延長十一回、待望の先制点を奪い、なおも1死二、三塁の好機。阪神・森下翔太外野手(24)は左翼線への2点適時二塁打を放った。「1点と3点じゃ全然違うんでよかった」。ベース上で強く手をたたき、声援に応えた。
出場すら心配された試合だった。前夜、22日の巨人戦。同点の八回無死満塁の打席で左膝に自打球を当てた。痛みにもん絶しながらもプレーを続行したが、結果は併殺打。直後に試合を退き、チームも敗れた。「(昨日は)チャンスで打てなくて自分のせいで負けたと思ってる」。森下にとって、痛いのは膝ではなくチームの負けだった。
一夜明け、首脳陣から患部の状態を確認されたが、「大丈夫です」と言い続け「3番・右翼」の定位置で、この日も試合に出た。無安打で迎えた九回の第4打席では、左翼フェンス直撃の二塁打。気づけば全力疾走でベースを回っていた。
「試合に出たら全力でやるのは当たり前。できなかったら試合に出ない。できる確信があったから、今日は出ました」。強い気持ちが、体を突き動かしていた。
自慢の勝負強さで連敗ストップに貢献。「自分はクリーンアップとしてやってるんで、しっかり最後までやりきるってことは心に置いてます」。責任感も日に日に増す、頼もしい背番号1。全力プレーでチームをけん引していく。
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