阪神・桐敷 1軍で初の新潟凱旋 大学時代過ごし「お世話になった」慣れ親しんだマウンドで成長した姿見せる

 体をほぐす桐敷(撮影・西田忠信)
 空路新潟に到着し、大山(左)らと一緒にバス乗り場へ歩く桐敷
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 阪神の桐敷拓馬投手(25)が12日、ハードオフエコスタジアム新潟で13日に行われるDeNA戦での登板を心待ちにした。新潟は新潟医療福祉大時代を過ごした思い出の地。プロ入り4年目の左腕は、慣れ親しんだ球場で大きく成長した姿を見せる。

 ファームでは三条で試合をした経験はあったが、1軍としてはプロ入り後初の凱旋となる。久々の新潟に桐敷の表情も自然と緩んだ。「DeNAさんの主催試合で、阪神を選んでくれたことがありがたいです。ベストなピッチングができるように頑張りたい」と力を込めた。

 通称“エコスタ”は大学時代にオープン戦、公式戦と何度もマウンドに上がった。「本当にきれいな球場ですし、投げやすかったのは覚えています」と懐かしそうに振り返る。すでに知り合いからの連絡があり、球場での熱いサポートもありそうだ。

 プロを肌で感じた場所でもある。大学4年でドラフトの2カ月前だった21年8月、DeNAとヤクルトの一戦を生観戦した。「(ヤクルトの)奥川選手が先発で投げていて、勝ち投手になったのは覚えています」と記憶は鮮明だ。22年から阪神でプロ生活をスタートさせ、2年目にはリーグ優勝、日本一に貢献した。昨季は自身初となる最優秀中継ぎのタイトルを獲得。侍ジャパンも経験するなど、一回りも二回りも大きくなって帰ってきた。

 恩返しの時だ。「大学時代も野球教室をやりましたけど、そういう人たちに少しでも覚えてもらえるようにっていう思いは、プロに入ってもあった」と期待を背負ってプレーしてきた。「新潟にはお世話になった」。成長した姿を見せるためにも一段と気持ちが入る。

 左腕は現在8試合連続無失点中で、防御率0・69、1セーブ5ホールドと安定した成績を残している。中継ぎ陣でケガ人や体調不良者が出る中でも、大車輪の働きでブルペンを支えている。

 この日は甲子園の全体練習できっちり調整。「どんな場面でも、投げてる姿をみんなに見せられればいいなと思う。それでチームが勝てば、なおさらいいかなと思ってます」。出番が来れば、強い思いを持って、全力で腕を振る。

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