阪神・大山 輝に続いた14打席ぶり快音 お見事OS連続タイムリー 追い込まれてからフォーク拾った

 6回、適時打を放つ大山(撮影・中田匡峻)
 6回、中前適時打を放つ大山(撮影・中田匡峻)
 大山の子どもの頃の自慢話が披露される(撮影・北村雅宏)
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 「阪神4-0ヤクルト」(2日、甲子園球場)

 虎党の祈りをバットに乗せた。五回まで両チーム無得点だった中、4番の一打でようやく奪った先制点。続く阪神・大山悠輔内野手(30)が執念の一振りで大きな追加点を挙げた。一塁ベース上では、いつものように素早くバッティング手袋を外し、大歓声を浴びた。

 「もう点数を取るだけなので。次の1点ってすごく大事ですし、そういう意味ではすごく良かったんじゃないかな、と思います」

 六回、佐藤輝の中前打で先制した直後の1死一、三塁。最初の2球を見逃し一気に追い込まれた。カウント1-2から低めのフォークを見事にすくい上げて中前へ。三走・森下を迎え入れる2者連続適時打をマークした。

 「輝が先制点を取ってくれて、自分も続こうと集中することができた。頌樹も頑張ってくれていた」と熱い思いで打席に集中した。前の打席まで13打席無安打だったが、久しぶりの快音でチームの連敗ストップに貢献した。

 これで終わらない。八回は先頭で内角に来たスライダーをはじき返し、二遊間を抜ける中前打。得点にはつながらなかったが、自身3試合ぶりのマルチ安打を記録した。

 自身がどんな状態でも、打線をけん引する5番は勝利を喜ぶ。「チームが勝ったことが一番なので。今日は今日で終わりましたし、また明日しっかり準備したい」。次戦へ、いい流れをつなぐ。

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