【西山秀二氏の眼】阪神の若手が目立たない打撃練習は寂しい 目立ったのは大山、近本ら 「オレが取って代わるぞ」と奮起を

打撃練習で明るい表情を見せる阪神・大山悠輔=宜野座(撮影・金田祐二)
打撃練習する阪神・大山悠輔=宜野座(撮影・金田祐二)
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 「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)

 大山、近本、森下ら実績ある野手陣の調整が順調な阪神の野手陣。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は長打力に加えてスイング軌道が安定してきたた野口について「いけるかな」と評価しながらも、若手が目立たない打撃練習に「寂しい」と奮起を期待した。

  ◇  ◇

 今日は打撃練習を主体に見させてもらった。昨日「壮観」と表現させていただいた、阪神投手陣のブルペンと比較すると、こちらは少し「寂しい」という印象だ。

 目立ったのは大山、近本、森下といった、レギュラーを約束されている選手たちだ。そこへ若手が割って入るには、例えばレギュラーが有力視される前川あたりの選手より目につく姿を首脳陣に示す必要がある。

 あえて言えば、野口は元々の長打力に加え、スイング軌道が安定してきたため、我慢して使って、1軍の投手のキレに慣れてきたら「いけるかな」と思える、いい打球を飛ばしていた。ただ、そこに続く選手が見えない。

 例えばレギュラーが故障した際に、代役を立てたとしてもこれでは大幅に戦力が落ちてしまう。

 監督もコーチも刷新されたチームだ。このキャンプはアピールする大きなチャンス。急に、びっくりするような強い打球を出す、というのは難しくても「オレが取って代わるぞ」という気概を見せることはできるはずだ。若い野手にそのあたりの奮起を求めたい。

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