阪神 掛布雅之氏が異例の提案 鳴り物応援やめ無音試合を提唱「すごいいい野球が見れるんじゃないかと」球団社長も前向きな姿勢

 笑顔で取材に応じる掛布雅之OB会長(撮影・中田匡峻)
 取材に応じる掛布雅之OB会長(撮影・中田匡峻)
 甲子園歴史館運営会議に出席した掛布雅之OB会長(撮影・中田匡峻)
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 甲子園歴史館の運営会議が21日、大阪市内で行われ、阪神の粟井球団社長、掛布雅之OB会長らが出席。「球団創設90周年」に向け、掛布OB会長からは“無音試合”が提案された。

 鳴り物や応援をやめ、打球音などを楽しむための試合で、掛布OB会長は「長嶋さんが監督の時に、東京ドームで球音を楽しむ日ってあったんですよ」と2000年6月14日の巨人VS横浜(東京ドーム)を例に挙げた。

 コロナ禍では無観客試合となり、野球の音だけが球場に響いた。掛布OB会長は「4万数千人が入る甲子園球場で、打球音が聞こえるような、雰囲気の中で野球やったこと、今の選手ってないと思うんだよなあ」と話し、「それを甲子園球場のファンの方達が演出したら、すごいいい野球が見られるんじゃないかなと。オールドファンも喜ぶんじゃないかな」と説明。

 続けて、「佐藤(輝)が打ったホームランとか、もしも出ればだよ。子供たちも『こんな音がするの』って思うと思うんだよね。選手が音をファンに聞かせてあげる、そういうゲームがあってもいいんじゃないですか」とも話した。

 粟井社長は「そのアイデアを生かして形にはしてみたいなと。今年間に合わなくても、来年でもいいじゃないですか」と実現に前向きな姿勢を示した。

 甲子園歴史館の24年度の来館者は甲子園100周年の効果もあり、19万人を超える見込み。23年度の23万人に次ぐ過去2番目の来館者数となったことも報告された。

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