【佐藤義則氏の眼】阪神・才木 自身初の10勝 飛躍の要因は今季から使い始めたスライダー 投球の幅広がりフォームも改良

 「阪神8-3ヤクルト」(20日、京セラドーム大阪)

 阪神が快勝し、連敗を3で止めた。先発の才木は7回3安打無失点、118球の熱投でキャリア初の10勝目を挙げた。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏は「飛躍の要因は今季から使い始めたスライダー」と評価した。

  ◇  ◇

 才木が自身初の10勝を挙げた。ここまで20試合に先発し、防御率1・58。この数字を見れば、この10勝到達は遅いぐらいで、普通なら12、13勝しててもおかしくはない。それだけ打線の援護に恵まれなかった試合も多かったということだ。

 昨季8勝から飛躍した要因には今季から使い始めたスライダーが挙げられる。昨季はフォークを多投していたが、相手に的を絞られやすいところがあった。スライダーでカウントを取ったり、決め球にも使うことで投球の幅が広がった。

 スライダーを投げることで投球フォームも改良された。昨季まで縦振りでたたく感じだった腕の振りが少し下がり、制球が良くなった。四球が減ったことで投球に安定感が出てきた。開幕から先発ローテを守り、コンスタントに勝ち星を積み重ねる姿はまさにエースといってもいい。

 この試合、才木の力投に加え、打線も終盤につながりが出て快勝した。広島とは5ゲーム差。これ以上離されると厳しくなる。そのためにもこのヤクルト戦は3連勝が絶対条件だ。なんとか広島との差を3ゲームぐらいまで縮められれば、逆転優勝の光も見えてくる。

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