阪神・茨木 2年目の成長 メンタル面と投球フォームを改善 今季中の1軍昇格目指す

 阪神のファームを特集する企画「熱鳴-鳴尾浜情報-」。第4回は茨木秀俊投手(20)の“現在地”をお届けする。今季はウエスタンで15試合に登板し、4勝1敗、防御率3・01。昨季は同12試合、3勝3敗、防御率6・57の成績で、2年目の成長が見て取れる。1軍昇格へ、メンタル面、投球フォームを改善したことを明かした。

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 今季一番こだわっているのが防御率とクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)。そのため、メンタル面と投球フォームの改善、日々の準備から見直した。7月4日のウエスタン・中日戦は7回2安打無失点。和田2軍監督に「今季一番良かった」と言わしめる投球を披露した。

 調子が良くない中でも最少失点で抑えられるようになったのは「気持ちの部分が一番」と語る。昨季は「真ん中に投げたら打たれる」と、恐れの気持ちが出ていたが、動画を見返し「(ストライク)ゾーンで打ち取っているので、そんな(打たれる)ことはない」と気付いた。西勇や岩貞らにも話を聞き、今では自信を持ってストライクゾーンで勝負できている。

 高校時代からの癖であるインステップの改善にも着手。軸足に対して踏み込む左足がクロスし、腕が横振りに。フォームにばらつきが生じていたが、キャッチボールから安定した動作を心がけることで制球力は増した。

 休日も「毎日体を動かしたい」と欠かさず練習を行う。登板直前にはグラウンドに一番乗りし、アップでしっかりと汗を流す。日々の疲れを感じると「下半身が使えなくなってくる」とストレッチや睡眠時間を長く取るなど細かい部分にまで気を使った。「みんな寝てるから」と取り入れた昼寝も今では「練習中の動きが良くなった」と効果を実感。ウエートを取り入れることで体重90キロをキープしており「ベストはわかんないですけど、結構いい感じです」と手応えを感じている。

 入団当初から、目標は「1軍で活躍すること。最多勝っていうところで、勝てる投手を目指している」とぶれることはない。2年目に大きな成長を見せた右腕。今季中の1軍デビューを目指し、結果を残していく。

 ◆茨木 秀俊(いばらぎ・ひでとし)2004年6月8日生まれ、20歳。北海道札幌市出身。182センチ、90キロ。右投げ右打ち、投手。小学2年時に「手稲ヤングスターズ」で投手として野球を始め、手稲中では「札幌東シニア」に所属。帝京長岡では1年夏からベンチ入り。最速は149キロ。変化球は縦横のスライダーとチェンジアップとカーブ。

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